2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『アニメーション監督 原恵一』浜野保樹編 (昌文社)

小林治『OURSアニメ生活』(月刊ヤングキングアワーズ9月号)

「アニメキャラの禍々しい髪色は何処から始まったか?」と言う考察は、以前に俺も考えた事があり、面白い着眼だとは思うけれど。ここでは論旨を外れて、ちょっと重箱のスミ的にツッコませてもらうと。TVアニメ『海のトリトン』は確かに富野由悠季(当時は喜幸…

石田敦子『アニメがお仕事!』(月刊ヤングキングアワーズ9月号)

湯田上に感情移入してしまったのか、イチ乃が手紙を読む場面で、人前で読んでいたのに涙がボロボロこぼれてきた。いやはや、俺の醜態に気づいた人はどう思ったことやら(汗;;。なんと言うか、終わらない祭りは無いんだよねえ……。20代前半以前の若い人には、判…

外薗昌也『わたしはあい』(週刊モーニング35号)

手元に本誌が無いので不確かな引用になって申し訳ないけれど、扉ページによれば、恩田陸さんが「『PLUTO』以上に斬新な作品かも知れない、現代日本でしか描けない作品」と、月刊現代(いま売ってる9月号をチェックしたが載っていなかった。先月号掲載だ…

きたがわ翔『刑事が一匹…』(週刊モーニング35号)

どうにもきたがわ翔と言うと、「お洒落クサい絵でチャラい恋愛モノを描く人」と言う印象で『ナインティーン』の前半辺りで読まなくなって以後10数年(当時、マーガレット時代のコミックスも持っていて読んでましたが)。スゴく久々に『刑事が一匹…』をこの4週…

こうの史代『長い道』(アクションコミックス)

本日、全国書店にて発売!!あの、『夕凪の街 桜の国』を描いた 手塚治虫文化賞新生賞&文化庁メディア芸術祭大賞作家の待望の新刊! 癒しと安らぎと赤貧と、 昭和の香りと、西武新宿沿線の風景と。 貴方の心の、 現実の華やかな思い出の谷間に、 偽物のおか…

三枝義浩(取材協力/早乙女勝元)『東京大空襲〜リンゴの唄〜』(週刊少年マガジン35号)

2号連続終戦60周年特別企画第1弾だそうです。 『夕凪の街 桜の国』を語る時にも何度も言った事だが、こういう事は、繰り返し語り、語り継ぐ事が大事なのだと思う。『ネギま!』や『ツバサ』目当てで少年マガジンを読んでいる20代以上の大きいお友達はとも…

椎名高志『絶対可憐チルドレン』#03(週刊少年サンデー35号)

やはり、漢(おとこ)同士が心を通わせ熱い友情を育むならクロスカウンターに限る!。まあ片方は性別・男じゃないけれど、心に漢があると言う事で(笑)。超能力者の存在が一般にも認知されていて、それでいてやはりある程度白眼視されもしてしまう世界観がここ…

藤田和日郎『からくりサーカス』(週刊少年サンデー35号)

フェイスレス、マサルへのダウンドロード終了!、次週は、エレオノールとロケットに乗ってハネムーンだ!!……というワケにもいかないだろうから、なんとかするんだろうけれど、いったいどうするの!?。どうでもいいけれど(よくないが)、はてなのキーワード…

清原なつの『パラダイスアベニュー』#01(イブニング8月9日号)

新連載、青年誌初登場。……以前の清原作品でも同じような話を読んだような…。まあいいや。自分の居場所はここではないのではないか?もっと自分に相応しい所があるのではないか?。みんな1度はそういう思いになった事はあるのではないかと思う。俺なんかいま…

道家大輔(原作/中野独人)『電車男 がんばれ毒男!』(ヤングチャンピオンNo.16)

エルメス友人が帰った直後から。エルメス相手に『マトリックス』について熱弁する電車。……相手お構いなしに自分の好きな事を無我夢中で語り出したりするのがその手の人間のイタいところで(苦笑)。俺も流石に最近はやらかさなくなったけれど、前はね、ついね…

安彦良和『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』開戦篇#02(月刊ガンダムエース9月号)

シャア(キャスバル)、ガルマの士官学校入学から早くも3年。そろそろ卒業目前の時期。連邦軍将校と揉め事が起きる。所謂「バイザー事件」と言うか。後先考えずにシャアがあんな発言をするとは思えず、かといって、ガルマの言うように、首席を譲るためにやっ…

木尾士目『げんしけん』#40(月刊アフタヌーン9月号)

やたらと笹x荻をくっ付けようとする大野さん。こういう押しは本来苦手だったハズだけれど、それでもやってしまうのは荻上の頑なさ、ゆえ。作者・読者、両者とも二人をカップルにさせようとする傾向があるけれど、さて、どうなる事やら。「描いたものを見せ…

ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』(月刊アフタヌーン9月号)

うっわ〜〜!!読んでいてドキドキして鳥肌立ってきましたよ!!。何と言うか、この試合自体が、三橋のボールが今後通用していけるかどうかの試金石になっていますねえ。花井や栄口の言うように「スゲーカンタンに点が入っちゃったな」とも言えるし。彼我兵…

大島永遠『女子高生』(COMIC HIGH8月号vol.4)

絵里子が時間ループを自覚している!、時間SFだ!、K・グリムウッドだ!『リプレイ』だ!西澤保彦だ!、『七回死んだ男』だ!、……って、そんなワケなくて前々からやっていた、ただの楽屋オチですが。これまで「取材する暇がなくて描けない」などと言って飛ば…

 『無限の侵略者』 (ウルトラマンマックス#04)

……こんな早々にまた寝起きネタが出てくるとは思わなかった(苦笑)。もしかしてスタッフは繰り返しギャグにしようとしてるのかな?。 う〜〜ん、今回は先週見た予告がハイテンポでカッコよかった所為でちょっと期待し過ぎたかな?。村石監督だし、『ウルトラマ…

西原理恵子『「PLUTO」によせて うつくしいのはら』(ビックコミックスペリオール15号)

この1、2ヶ月、手塚デ・カルチャ-賞ネタを続けてきた『営業ものがたり』だが、その最後にこんないい物を読ませて貰えるとは思わなかった。素晴らしい。100ページ足らずでも『夕凪の街 桜の国』が描けるように、たった12ページでも描くべき主題が作家にあ…

河合克敏『渋谷のエラン』(週刊ヤングサンデーvol.34)

読み切り前後篇の後編。RCサーキット物で、如何にもタイアップ臭いと思って検索してみたら、やはり田宮のサイトでも紹介されてました。今回のアンケート次第でこれが連載化されるのかな?。個人的に(あくまで俺的に、ね)、河合克敏の作品は、連載で読んで…

ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』4巻 (アフタヌーンKC)

待ちに待ってた4巻目。ただし、単行本派で、雑誌連載を読んでいない人へ先に言ってしまうと、今巻ではまだ夏大会西浦の試合が始まりません。試合を期待していた方は残念でした、焦れるでしょうけれど、4巻を読んだ後は漫画喫茶にでも行ってアフタヌーンの…

島本和彦『新吼えろペン』2巻(サンデーGXコミックス)

同じ月刊連載でコミックス4話分収録でも『おおきく振りかぶって』と比べて刊行ペースが早く感じるなあ。向こうは5ヶ月ほど間が空くが、こちらは旧吼えペン時代から4ヶ月毎に定期発売。ベテランと若手の差か、書き直しやおまけページの執筆時間の差かも知…

島本和彦『新吼えろペン』(サンデーGX8月号)

素晴らしい!。何がって今回の新吼えペンの初号試写の描写が、だ。いや、俺のような初号試写の達人(何それ?)が見ても、今回の描写は本当に素晴らしい。試写会場も名前こそ出てないが、ちゃんとIMAGI●Aだし(笑)。劇中でも言われているが、初号試写は、…

柏木ハルコ『エンドレス山田』(漫画アクション8月2日号No.16)

「男は、大きさでも、固さでもなく、感度?」と言う話。情が移って別れられない、と言う事でもあるのだなあ。嫌いになった、冷めた相手ではいくら誘われても心は動かないものね。いや、攻めの心理をを上手くつくなあ、男女逆転してる気がしないでもないけれ…

こうの史代『さんさん緑』(漫画アクション8月2日号No.16)

一人暮らしをしていて、ふいに人恋しくなったり、急に寂しさ切なさが込み上げてきたり、そんなある夏の日の話。いや参さんは普段は4人家族で、一人暮らしじゃあないけれど、さ。物思いに耽っているときに、妙齢の女性が尋ねてきてくれて、別れ難く、一人に…

桃森ミヨシ『ハツカレ 初彼』1〜5巻(マーガレットコミックス)

執筆中

『勇士の証明』(ウルトラマンマックス#03)

「俺たちが守らなければいけないもの、それは勇士としての証明なんかじゃない!」 平成ウルトラマン初期3部作ベスト監督の1人、村石宏實監督の登板。俺としては、やはり、ウルトラマンティガでの『悪魔の予言』、『悪魔の審判』、『影を継ぐもの』、そして…

『姑獲鳥の夏』監督:実相寺昭雄

執筆中

こうの史代『手紙』(エソラ二号)

何回目かの読み返しで、ようやく自分の中の解釈が落ち着く。何やら去年の秋に『夕凪の街 桜の国』を買った晩の事を思い出す。あのときも、何回も、何回も何回も、繰り返し繰り返し、夜が明けるまで読み返して、細かく描かれた演出や表現を咀嚼しようと試みた…

西村しのぶ 『一緒に遭難したいひと』2巻(WIDE KC kiss)

長らくお待たせしました、2巻目です。今巻、大雑把に言って、「キリエ・絵衣子、東京へ行く」と、「(お友だちの)ショーコ、西へ」の2部作(?)です。あ、いまパラパラ見返したら間にO・ヘンリーばりのエピソードが挟まってますね。そういや、今回はタイト…

はっとりみつる『ケンコー全裸系水泳部 ウミショー』(週刊少年マガジン33号)

新連載。最初気づかなかったけれど、「ケンコー全裸系水泳部」まで含めてタイトルなのね。いやあ元気があっていいんじゃないですかね(笑)。前作『おとぎのまちのれな』くらいのエッチさ加減が出れば上等ではないかと、って今回は少年週刊誌連載ですけれど。…

久米田康治『さよなら絶望先生』(週刊少年マガジン33号)

えっと、ペリーさんって、天才塾の刺客ですか?(笑)。↑のサンデー3本の作品と並べると、『絶望先生』もサンデー作品としか思えません(笑)。もう小学館には描けない立場になってしまったのかな?と思いきや、先日ヤングサンデーに読み切りを描いていましたね…