西原理恵子『「PLUTO」によせて うつくしいのはら』(ビックコミックスペリオール15号)

この1、2ヶ月、手塚デ・カルチャ-賞ネタを続けてきた『営業ものがたり』だが、その最後にこんないい物を読ませて貰えるとは思わなかった。素晴らしい。100ページ足らずでも『夕凪の街 桜の国』が描けるように、たった12ページでも描くべき主題が作家にあればこれだけの物が描けるのだここを読んだ人は騙されたと思って、コンビニや書店店頭でいま売っているスペリオール中央カラーページをめくってみて欲しい。いつまでたってもまざらねえ交響楽みてえな漫画」にはない、直球勝負の作品が読める。