河合克敏『渋谷のエラン』(週刊ヤングサンデーvol.34)

読み切り前後篇の後編。RCサーキット物で、如何にもタイアップ臭いと思って検索してみたら、やはり田宮のサイトでも紹介されてました。今回のアンケート次第でこれが連載化されるのかな?。個人的に(あくまで俺的に、ね)、河合克敏の作品は、連載で読んでいるとそこそこ面白いのだけれど、イマイチ心に響かないところがあり、コミックスを集めようとまでは踏み切れない。『モンキーターン』のクライマックスの三角関係の修羅場なんて、もっとドロドロにとことん突き詰めて欲しかったけれど、そういう方向に押すのはこの人の趣味じゃないんだろうなあ。絵柄と同じで、綺麗にスタイリッシュに見える範囲に収めたいのでしょう。で、今回のも、サーキットを荒らす4人組に対抗するべく呼ばれた、伝説のプライベーターの娘、エラン。類まれなるテクニックで、マシンのハンデもメリットに変えて、勝利する。活劇的王道で確かに面白いのだけれど、ボリューム的に食い足りない感が残る。やはり長編連載で、単行本をまとめて読むくらいが河合作品にはちょうどいいのかも。