田口雅之(原作/手塚治虫)『ブラックジャックNEO』#01「サファイアの隠し事(前編)」(ヤングチャンピオンNO.17)

前々号で、巨匠から鬼才、若手、無名(最終回の人は何者?)まで各種揃えたブラックジャックが終了したと思ったら、今回からこんな連載が始まっていました。今回新たに神のメスに挑むのは、コミック版『バトル・ロワイアル』で暴れまくった作品を描いていた、”あの田口雅之!。新たに、と言うか、正しくは前出のBJ祭でも描いていたので初めてではないですね。どういう経緯で祭参加者の中から選ばれたのかは知りませんが、今号から堂々の新連載開始であります。週刊少年チャンピオンで月イチ連載されている山本賢治版の『ブラックジャック黒い医師』が基本的に手塚原作エピソードのリメイクなのに対し、田口雅之版は、田口オリジナルストーリー……なのかな?。ちょっと自信がありません。手塚原作にもサファイアが登場する話は幾つかあったハズですが、こんなのもあったかどうにも覚えていません、ヌルくてスマンのう。今回の話は、かつてBJが手術したJ-POPの大スター・サファイアこと、石英藍子が僅かに体調を崩しているのを、TV番組で偶然目撃したBJが電話で忠告を入れるのだが、当の藍子はそれに、「あたし病気なんかじゃ無いですよ、うん(は〜と)とっても喜ばしい事……」と、返す。これって、普通に考えれば藍子が、同棲している彼(マネージャー?)との間に子供が出来たと言う事なのでしょうけれど、敢えてサファイアがキャスティングされている事から、元々彼女は本来なら決して妊娠出来ない身体だったか(半陰陽とかね)、かつての手術の際に女性機能を失っていたかのどちらかではないでしょうか?。深刻なBJの様子から、それが病気だとしたら、初期症状は悪阻と同じような兆候が起こるものなのか?サファイアの言う奇跡、とは何を指すのか!?以下次号!というところで。
とにかく田口絵の濃ゆいBJワールドは一見の価値がある、かも。やたらとサファイアが妙にエロエロしく描いてあるしね!(笑)。お茶の水診療所でお茶の水博士に、パンツをズリ下ろされて注射されたり、自室でのタンクトップに、Tバックと腰履き短パン(何と言うのか知りません、オシャレ知識なくてスマン)の2枚履きの格好も生々しくエロいです。あ、あと、その場面に出てくる携帯ストラップが、今回最大の手塚オマージュかも知れません(笑)。