『勇士の証明』(ウルトラマンマックス#03)

「俺たちが守らなければいけないもの、それは勇士としての証明なんかじゃない!」
平成ウルトラマン初期3部作ベスト監督の1人、村石宏實監督の登板。俺としては、やはり、ウルトラマンティガでの『悪魔の予言』、『悪魔の審判』、『影を継ぐもの』、そして最終エピソード『暗黒の支配者』、『輝けるものたちへ』などを撮った事で大変評価が高い人です。DASHの中でウルトラマンマックスが、その強大な力から他のエイリアンと同様に危険視されているのを知り、マックスが人間の味方、勇士である事を証明する為に独断専行に走って、味方を危機に陥れてしまい、隊長から謹慎を言い渡される。落ち込むカイトは独り街へ出るが。ここで今回の白眉、公園の場面である。自分の非を苛み、周囲が見えない状態から、一人の少女とのやりとりで、人との繋がりを感じ、周囲が開けたように見えてくるようになる演出が大変よかった。鳩もイイ演技してたしね(笑)。平成以降のウルトラマンでは、主人公が未熟な若者で、物語上、彼が成長していく過程を見せていく事になるのですが、やはりこういったドラマこそが子供向け番組の王道で見ていて気持ちいいですね。あと、流石は板野一郎怪鳥レギーラとダッシュバードの空中戦は目くるめく動きと心地よいタイミングで画面狭しと暴れまくってくれました。