盛田賢司『花蓮女学院高校男子剣道部』#29「見せてあげる!」(週刊ヤングサンデー49号)

 こちらも試合を始めてから俄然と面白くなってきた気が。上段からの小手を決める山田さんの強者っぷりが凛々しくてカッコよくて素敵!♪なのだが、相手の服部がヤな感じだなあ。如何にも軽めライバルキャラで、実力もありそうだし。左足を捻ったところで「つづく」…って、これまた嫌ンなところで次号につづいちゃったよ!(苦笑;

森尾正博『ビーチスターズ』#31「ありがとう」(週刊ヤングサンデー49号)

 逆転のカタルシスもあり、イルカことみのペアの日ヶ崎Bチーム公式戦初勝利!♪ 熱血スポーツ物の王道を貫いていく展開を望めそうで今後も面白くなっていきそう。連載開始当初は色物ですぐ連載が終わっちゃう気がしてたんだけれどなあ。正直スマンカッタって感じ??

河合克敏『とめはねっ! 鈴里高校書道部』#29「地味な生徒」(週刊ヤングサンデー49号)

 …ええっと、先週分を読んで思った通り、やはり鵠沼書道部女子部員一同は水着を持ってきていませんでした……。始めから予定に海水浴も組まれていなきゃ水着なんか持ってこないよね、普通。お寺で合宿だものなあ。水着があるのは加茂ちゃんだけかも?と予想していた事を思えば、三輪ちゃんも持っていた事は僥倖なのかも知れません……。せっかくの海なのにビーチバレー1つやろうとしない鵠沼女子部員たちを責めるよりも、サービス精神の少し足りない河合克敏を責めるべきなのかも(笑)。外見はあだち充作品でお馴染みのパンチ似(笑)のピース、明確な意思がありそうな、その実なにもなさそうな、のところはむしろ、『めぞん一刻』の惣一郎さんに近いのかも。次号、次々号は休載で、次回は51号掲載だそうです。

北崎拓『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2』#57「同じワケねーだろ?」(週刊ヤングサンデー49号)

週刊ヤングサンデー49号2007@小学館

 「オレは、オレの頭の中にしかもういない――『8年前にオレを振った泉谷由梨』と、ずっと言い争っていただけじゃないのか―――」
 メチャクチャにキャッチーな元カノ・由梨の見開きヘア・ヌード、しかも股間にはモザイク付き!(笑。こういうあざとい場面は大抵阿川むっちゃんの妄想なんだよなあ、とか思ったらやっぱりそうでした(笑)。 穏やかに世間話をする元カノに対して、「愛想笑いすら浮かべない」事で怒りのアピール、………って、このビミョ〜な心の狭さと性格の悪さが阿川君らしいと言うか、何かこの辺りにヘンに共感してしまう俺自身も心は狭いし性格悪いですとも、ええ!(苦笑; 元カノとバッタリ再会してしまい、お茶して話をしてみたら、お互いの会わなかった時間が過去の相手とのギャップを更に膨らませ……なんて経験があると、今回の阿川君由梨の会話のズレっぷりや違和感に納得できるかも知れません。例え奇麗事でも、遺恨なく過去を清算しようとする由梨は俺にはそんなに悪い女とも思えません。確かに自己中心的かも知れないし、受けた傷の深さのギャップも埋めようもないものだけれど、過去の過ちを綺麗に清算しようという心掛け自体は間違っていないと思う。ちゅうか、実際現実はもっとヒドくて、世の中には過去に泥靴で上がりこみ汚しまくって平気なオンナとかいるからね! 今週の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』のちはるみたい娘とかね!村上かつらサユリ1号』の大橋ユキみたいなサークルクラッシャーなオンナとかホントにいるよ!!(怒; ハァハァ…閑話休題。今晩、由梨と再会した事で、阿川君も少しオトナになれた様子。過去を肯定したい元カノを見て、自身も過去の傷から癒されたのでしょう。阿川君麻生さんれなの3人での和やかなギョーザ・パーティーでの思い出。麻生さんれなはホントに仲良しさんになってるなあ(笑;餃子の皮を包むのがヘタな麻生さんが可愛くてよいよい♪ あと、ニンニクニラ臭くなるのが嫌なら食事の前にキスをしませてしまえば?とも思うのですが、まあ、そういうものなのかも知れません。麻生さんとの仲直りを決意した阿川君れなを呼び出して…って、いいところで引っ張るなあ(笑; 次号につづきます!

あだち充『クロスゲーム』#93「夏祭り」(週刊少年サンデー49号)

 ……あれから6年、『クロスゲーム』を読んでる読者の自分たちにもあれから2年以上の時間が流れているワケで、こういう語り過ぎぬ、読み手の想像力に委ねた情感の出し方はあだち充は本当に巧い人だと思う。次回から本格的に蕎麦屋の女の子(若葉似)が絡むのかな??

畑健二郎『ハヤテのごとく!』#151「ワイルドなライフ動物が許してくれない」(週刊少年サンデー49号)

 巨大ノロイ大熊が、段々と可愛くなってきているような……。もう『ガンバの冒険』の白イタチほどの絶対的絶望感はなくなってしまいましたな。それでも熊は熊で強くて怖いワケで、そんな奴が大暴れの最中、「人の生徒に手を出すんじゃね―!!」と颯爽と登場し熊の顔面に蹴りを咬ます桂雪路(呼び捨て)はメチャクチャにカッコイイぞ!雪路のクセに! 同167P4コマ目の、巨大熊をハヤテ虎鉄雪路の3人が囲んでいる三角構図の絵もバッチリ決まってイイ感じだ!! 次のページで堕としてるけどな!(笑)。

椎名高志『絶対可憐チルドレン』#110「蝿の王(2)」(週刊少年サンデー49号)

週刊少年サンデー49号2007@小学館

「残りの人生も男でいたいでしょ?」紫穂・最強伝説
 増補版SUPPLEMENTの2本目、末摘さんツンデレネタは、高架下で泣き叫ぶヒロインならば、その時死んでるのは「タっちゃー―――ん!!」ではなくて「カっちゃー―――ん!!」なのが正しいのではないだろか?? いや、パロディにツッコむのも無粋だけれど、同じ雑誌の大ヒット作なんだからさ(笑; あ、末摘さん化けるトコのツンデレ眼鏡っ娘女子高生はカワいいっス!♪ イマドキにしてはちょいブラックなオチも(苦笑; 本編。ハエの人格で汚染され、便器を舐めたがったりのスカトロ変態に陥った皆本。ここまでの絶チル本編の中で一番なりたくない超能力被害かも…(苦笑;なるほど、兵部の笑いのツボはシモネタなんですね。ココで予め告知されていたので??と思っていたのですが、こんなクダラないネタで笑っていたのか(笑) の妄想の中の、廃人となった皆本と介護しているの姿は、『機動戦士ガンダムZZ』登場時のカミーユ・ビダンファ・ユイリィか、はたまた『テッカマン・ブレード』最終回エピローグのD・ボウイか??昔の漫画はこういう主人公が壊れたり死んだりする終わり方がけっこうあったけれど、最近は無難なハッピーエンドばかりな気がしますなあ。まあ、比較的最近TVアニメで中に誰もいませんよエンドを見ているワケで、世の中全てが温くなったワケではなくて、中にはチャレンジャーな方々もいるって事で(笑;