椎名高志『絶対可憐チルドレン』#111「蝿の王(3)」(週刊少年サンデー50号)

 増補版SUPPLEMENT2本目はもちろん『仮面ライダー』(1作目)のパロディ!♪ もっとも今このタイミングでライダーネタが来ると先日見たつまらない映画を思い出してしまいちょっとイヤン(涙; 扉絵の楳図かずお の驚愕顔はイイ感じに描けてるなあ(笑)こんな大量に蝿に襲われたら誰だってこんな顔になってしまいそう……。の想像する『ハエ男の恐怖』、顔が蝿で身体がチルドレンってのはなかなかにグロキモい(苦笑;パロディなのかそうでないのか不明瞭だけれど、神風の術を使って、女の子みんなのスカートがフワッと……。これってやっぱり『さすがの猿飛』だよねえ?? ホントに虫の癖に「虫ケラ」発言は大笑いだけれど、チルドレンのピンチに颯爽と登場する兵部は遺憾ながらもけっこうカッコいい。それでも美味しいトコは今回いい処がここまでなかった皆本が攫っちゃうけれどね(笑)。紫穂は今回オチ担当ってことで(笑)

河原和音『高校デビュー』#44「」(別冊マーガレット12月号)

 ………無邪気に「ヨウの誕生日に一泊旅行」を提案する晴菜。ひたすらヨウに同情と言うか、「あそこまでニブいとイラつく…… いいかげんにしろってかんじ……」と怒っている麻美に共感(笑) どうせなにも起こらないだろうけれど、晴菜ヨウ、晴れて1泊旅行に出発して興味津々(笑)

椎名軽穂『君に届け』#24「」(別冊マーガレット12月号)

別冊マーガレット12月号2007@集英社

 なんだかずいぶん前に「次号はクリスマス話!!」的予告を見たような気がしますが(笑)、千鶴の話を挟んでようやくホントにクリスマス話へ。でも、間に千鶴の話をいれたおかげで(?) リアルの季節も冬になり別マ12月号にクリスマス話が掲載ってタイミングになったのだから結果的にイイ方向に転がったんじゃあないでしょうか、イロイロと。アットホームでかつニューファミリー(?)なファミリークリスマスクラスのクリスマス会の板ばさみになる爽子。ここで「出かけたい」と言い出せないのが如何にも爽子で微笑ましい。「オヤジ、ウザッ!」」とか言ってバックレちゃう娘さんも世の中沢山いらっしゃるでしょうけれど、ちゃんと親の想いも受け取れるのが爽子なんだよなあ、と風早へのプレゼントの帽子を勘違いして貰っちゃうお父さんにはひたすら涙ではありますが(苦笑; やのちんのナイスフォロー!♪なTELと娘を送り出すお父さんもいいなあ。感慨深く涙するお父さんをを見て、「……こんなものはまだ1ラウンド目の最初のジャブよ お父さんウフフ」とほくそえむお母さんの姿が(笑) そりゃあ、お母さん、あなたは何年も前に自分が通った道だものね♪ 爽やかでありながらもイヤンなオチもついてイイ感じな〆でした。
 最新刊5巻は、今月22日(木)発売だそうです。

柏木ハルコ『ブラブラバンバン』(週刊ヤングサンデー連載1999〜2000)が実写映画化だそうです。

 ブっちゃけ、2004年秋の『スウィングガールズ』の大ヒットからの流れでの製作決定なのだろうけれど、その流れにしても遅いよねえ!? 過大な期待を抱かずに来年3月の公開を待つつもり。監督草野陽花さん、う〜〜ん、何とも判断がつきません。公開を期に、原作コミックを再発売してくれると嬉しいのだけれど。

のりつけ雅春『上京アフロ田中』#16「西田の子守唄」(週刊ビッグコミックスピリッツ50号)

 17歳の、西田ミーコの、淡い初恋の思い出イタい!イタ過ぎる!! 決してこのまんまな体験が自分にあったワケではないけれど、何やら心のトラウマを疼かせてくれるなあ。「病院へ行くんで…」とか言っていた事のオチも別の意味で切ない(泣;;

「告白」「二人の距離」 (SchoolDays#1、#2、) *DVD版

『SchoolDays』DVD1巻

「別に付き合いたいとか、気づいて欲しいわけじゃない。
遠くから眺めていられるだけで、その日がちょっとはマシになるような気がしたんだ。」

 なんで今ごろ7月新番、9月終了の番組の感想を書いているかというと、今更ながらDVDを購入して見返しているワケなのだが。みなさん、TVアニメDVDを買ったりしますか? 俺は殆ど買いません、買っても中古で安くなってるのを見つけた時くらいで(いや、すいませんねどうも^_^;) 新品で購入した事を思えば、如何に『SchoolDaysスクールデイズ』にハマったのかよく分かります。今年は『SchoolDays』と他にもう1本、「俺を誰だと思っていやがる!!」なロボットアニメDVDを新品で購入しています。なんだかなあ。
第1話、いや、スゴいよ!シリーズ中盤から後半の怒涛学園泥沼複雑関係深夜メロドラマアニメが脳裏にこびりついているから、あらためて見ると、1話のライトな学園ラブコメディなテイストとのギャップに思わず笑ってしまうほど(笑) 「つっれないなあ〜〜」のセリフ連打の西園寺世界とかね。原作のPCゲームを知らず、予備知識なしに見た人はこれが「中に誰もいませんよ」まで行くとは想像もできないであろう(笑) 原作を知っていた俺にも出来ませんでしたが(爆笑) メインタイトルがバリンッ!!と割れるのは、てっきり最終回だけかと思っていたら1話目で既に盛大に割れていましたね、これは今後の展開・「ぬるま湯のようなラブコメチックの学園生活が崩壊するよ」という暗示だったのでしょうか? 「これでいいや」とにキスして走り、電車に乗り去っていく世界。う〜〜ん、ここまでなら、“自分の想いを殺して好きな男の子の恋の橋渡しをする健気な女の子”で世界魅力的なのに(苦笑; ちなみにこの後にアヴァンタイトルをリフレインしたようなシーケンスが挿入されますが、ここは蛇足気味。1話目にこういうのを入れて、「今後こんなキャラクター達と物語が展開していきますよ」的な気分を匂わせたいのは分からないでもないけれど、まあ、無くてもいいと言うか無い方がスッキリ見れます。試しに、電車内での世界のUPでフェイド・アウトしたところからエンディングウソツキ」(SONG by CooRie)に直結してみて見て下さい。この方がよほどカッコいい繋ぎになりますよ!ここを外して桂言葉告白する場面をもっと丁寧に描写すればいいのに、とは思いました。
第2話、デートの待ち合わせ場所でまで必死になって恋愛マニュアル本を読んでいる、本屋で彼女が間近に居るのにグラビア雑誌の水着ギャルに鼻の下を伸ばしたり、ゲームセンターのUFOキャッチャーで山ほど同じマヨちゃん人形を捕ったり、彼女ほったらかしで格ゲーを夢中でプレイしたり、ファミレスのケーキバイキングで食べきれないほどケーキを運んできたり………etc. まあ、初デートということもあり、ここまではいいとしておくが、電車での別れ際に言葉に「ムチュ〜〜〜!!」とキスしようとしたのはどうしたものか(笑)。これって明らかに1話最後で(クラスで隣の席の女子でしかない)世界にキスされたのが悪影響を与えているよなあ。「男女の間でキスぐらい当たり前」な誤った認識をつけてしまったような。続いて映画館デートへの世界のアドバイスも「暗がりで(中略)ムチュ〜〜!!」てなもので、明らかに大間違いなものだけれど、これは相手がじゃなければ単なる冗談で済んだのかも知れない、は真に受けてしまったけれど(笑)。映画館の前で、『死霊の盆休み2』のポスターを熱く潤んだ瞳で「ゾンビ!♪ゾンビ!♪ゾンビ!♪ゾンビ!♪」と見つめる言葉が可愛い!♪ 結局はムチュ〜〜!!発動で平手ビンタ炸裂、気まずい雰囲気でその日は別れてしまう事に。謝罪し、仲直りしようと駅のホームで待つを避けて、バスで帰ろうとする言葉を引きとめて仲裁しようとする世界。嗚呼!この場面の世界は本当に言葉の幸せを願って行動する本当にイイ娘だ!!ここで踏み止まっていれば誰も不幸にならずに済んだのに………(泣;; から逃げずに、指を絡ませ、自らキスをする言葉。キスする直前に、上目遣いに恥ずかしそうに見つめる言葉の顔はオンナのイヤらしさまで表現されていてメチャクチャ可愛いぞ!! ラストのアホ毛オンナのシルエットも許容範囲で、本当にここで物語が終わっていれば、少年漫画誌的な美しくも爽やかな思春期学園ラブコメディで締められたのにねえ(笑)。まあ、ここから先を踏み込んで描いていくから『SchoolDays』なのだけれど、ね。

原作:室積光/作画:猪熊しのぶ『都立水商!』#194「夕べはすごかった」(週刊ヤングサンデー49号)

 近藤先生ヘア・ヌードも艶やかなカラー扉がこれまたイイ感じでキャッチーに!(笑)。ラブホから朝帰りで出てきた田辺近藤先生待ち伏せしていた吉岡先生!! 修羅場必至のスゴい状況だけれど、吉岡先生黒沢先生から事情を訊いちゃっているしなあ。ラブホの二人も描かれているのを見る限りでは結局はナニもしないまま朝を迎えているように見えるし。肩透かしを食らわさずに、次回は女の戦いを見せて欲しいところ。