北崎拓『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2』#60「後悔させません!」(週刊ヤングサンデー01号)

週刊ヤングサンデー01号2008@小学館

「そんな男だけど 私が手放したくないってことね。」
 ここしばらくの阿川君の奮闘も部長に(実は)評価されて、南部デパートでの化粧品売り場も以前よりもよい場所に。ダメなオヤジに見えていたが、実際には部下の様子も見ていて、裏でもきちんと仕事をしていた営業部部長。ここでイキナリこの人の評価が上がりましたよ(笑)。それとは真逆に微妙なポジションになっていくのが宣伝部島谷部長。会議室での憮然とした表情と「がんばってね。」と麻生さんを見送る顔とか、腹にイロイロ含むところがありそう。それはおいといて、企画が認められた麻生さんのトイレの個室での喜びようがイイ感じ!♪阿川君麻生さん二人そろって会社で評価されてお祝い…って、それはいいけれど、北崎拓作品の場合、ここで二人が上昇しているのはこの直後に堕とすつもりなのか?とちょいと身構えてしまいますが(笑)。年明けの駅伝終了後に渋江君に自分の身の上の事を告白しようと決意するれなれなのこの辺りの思いつめ方は『クピドの悪戯 虹玉』での、レーザーカッターを会社に入れようと奮闘していた時のむっちゃんが思い出されてくるなあ。なんかガンバりは分かるけれど空回りしているっぽいと言うか。渋江君が惹かれる娘は、服のセンスがいいとかムネが大きいとかそういうトコじゃあなくって、さあ………。そんな心配していたら渋江君の横に、合コン相手の酒井さんが現れ……。渋江君が惹かれそうなタイプってれなが思い描いている理想よりも、かつてのれなに近いこの酒井さんの方だよなあ。波乱を含んで次号に。あ、カラー扉絵の、阿川君れながイイ感じです。主線も(黒ではなく)茶色で描いてあって。