木尾士目『げんしけん』#41「やまない雨はなく、進まない行列もない」(月刊アフタヌーン10月号)

 なんて現在の状況にピッタリなサブタイトルなんだ!。いま確認する為に扉絵を見て大受けしてしまいましたよ(笑)。もちろんピッタリな状況と言うのは、行列ではなくの方ですが。今朝から台風で延々振り続けていますよ!、これ書いている今スゴい土砂降りですよ!。そういや、私鉄沿線某駅前書店でアフタヌーンを買おうとしたら、平棚積みの下の本の表紙が湿ってピタっと張り付いて、持ち上げたら表紙が破けかけてましたよ!。それはともかく、コミフェス話。初めての本を出してドキマギしている荻上の描写がリアル。更に言えば、売れた冊数の数字も妙にリアル。流行モノでもなかなか初参加では売れなかったりするし、どちらかと言えば、去年コスプレ売り子2名の力があったと言え完売してしまう方がファンタジーではある。微妙に笹原を意識しているのが見え隠れしている荻上が可愛い。普段は気のない様子で、不意に零れる感情。笹原の笑顔に動揺したりして。本人は自分のこの感情をどう理解していることやら。昔の友人にあのような場で再会してイヤ〜〜ンな気持ちになるのもよく分かるよ、ヘンにプライドが高かったり自分の趣味趣向を隠す傾向があったらそうなるよねえ。中学の時に彼女達との間で何があったのか。それが描かれるとしても暫く先の事か。荻上のトラウマ消沈状態をブチ破るスージー来客!。「プレゼント フォーユー!!」されて嬉しそうに照れ、「――Thanks.」と言う辺りツボにハマった人も多いでしょう(笑)。「Real heardcore.」なページを大きく開いてサイン求めに戻って来て、見事にオチもつけてくれました(笑)。あと、アメリカンなアンジェラ相手にコソっと「……胸は私の方が大きいんですけれどね」とか張り合う大野さん。う〜〜ん、女心?(笑)。
 おまけ。最終ページ柱のアオリは、島本和彦吼えろペン』の炎尾燃の台詞から。