『バラージの預言』(ウルトラマンマックス#11)

平和な都市の街角、公園で子供たちがソフビ人形で怪獣ゴッコ(笑)に興じる昼下がりに、突如、地震地盤沈下、流砂が襲い、中から磁力怪獣・アントラーが現れた!!。ミニチュアセットで表現された都市崩壊が、ちょいチープに見えながらもなかなかボリュームがあって楽しい。金子大飯店が何カットも積み重なって異常に目立ってるなあ(大笑)。エキストラもTVとしてけっこう頑張って絡ませているし。
都市機能を壊滅させるアントラーの能力は、外見以上にギオンを彷彿させる。初代ウルトラマンの登場時とは状況も場所も変え、けっこう目新しく感じさせてくれた、なるほど、こうやって見るとアントラーはなかなか強力な怪獣に思える。バラージ王国を直接登場させないので、どうやるのかと思っていたら、なるほど、考古学研究家の娘で平成ガメラ3部作でお馴染みの藤谷文子が。オトナっぽくなってはいるが、相変わらずの演技力(苦笑)。まあ、それでも年取った分、ムードと雰囲気を感じさせるだけ昔よりかなりイイけれど。ネット検索やデータバンクを使えなくなったカイトミズキが図書館で文献や資料に当たるのも面白い。桜井浩子演じるヨシオカ教授が「あの怪獣はアントラーです」と解説を始めるのも、意図してか、なんとなく楽屋落ち。そりゃ昔戦っているから知ってるよねえ(笑)。