花沢健吾『ボーイズ・オン・ザ・ラン』#01「ハッピー・バースデー」(週刊ビッグコミックスピリッツ36・37合併号)

あの、一部で注目を集め、更に極一部の、主に20代後半以降30代40代のイイ歳のダメ男、オタク男に熱狂的支持を得たルサンチマン』の花沢健吾待望の新連載(先月だかの増刊に載った読み切り短編は読み損ないました)。相変わらずイタイタしい描写満載。冒頭のテレクラ描写も、自称「山田花子似のぽっちゃり23歳」女との逢瀬も、とにかくイタい。俺らの現実の運の悪い日に転がり込んできてしまいそうなリアルなイタさ苦しさだ。思わず読んでいて「ごめんなさい、ごめんなさい、もう許して下さい」とか意味もなく謝りたくなってくる。やっぱりテレクラはダメだよ、どんな怪獣が来るかワカランし、出会い系も同じだよ、きっと。見た目と心、どちらか、もしくは両方美しかったり可愛かったりする娘がそんなトコで出会いを求めているワケないじゃん!。いや、知りませんけれどね、テレクラも出会い系も使った事ないから(ホントに)。とにかく、とことんダメでついていない27歳になる晩(20代ならまだまだマシじゃん!って説もある)、田西敏行君は、、自称「山田花子似のぽっちゃり23歳」女からの逃亡の果てに、『赤灯えれじい』のチーコ似の外見と『ルサンチマン』の長尾さんの眼差しを持つ女と出会った(?)のでした。あんまり濃いと引くので、痛々しい描写は気持ち抑え目にお願いします。今後の展開に期待。