『恋するキングジョー』 (ウルトラマンマックス#14)

序盤からキングジョーを登場させる手管の1つだと思うけれど、幼稚園の人気者として等身大で登場させるのはどんなモノかなあ。 アヴァンの謎の飛行物体の追跡戦はよかったから、等身大を出さずにその分を飛行物体捜索劇を押した方がよかったかも。けれど、爆煙から「キングジョー」ってカタカナ文字が浮かび上がるのはどうかと思ったが。じゃあ何字ならいいんだよってのも難しい問題で。英語でもヘンだしな。やっぱり子供でも読めるカタカナが無難?。下町描写はイイ感じ。カイトとナツミの仲に妬くミズキもいいなあ、自分の気持ちに気づいてなさそうだけれど。あの変装はなんだかだが(苦笑)。カイトナツミとの逢瀬に乱入してきたミズキへのリアクションは、まるで浮気現場に踏み込まれたオトコのよう(笑)。突如、機能を停止し、グルグル回転し飛び立つキングジョー、出現する竜巻!おおっ!『PLUTO』のようだ(笑)。キングジョー巨大化からは怒涛の展開。八木毅監督は、前回もそうだがこういう勢いのよい畳み掛けが上手いなあ。4機合体するキングジョー、ちょい構図にコン・バトラーV入ってる?。脚部と胴体の合体は土砂が舞い揺れがくるほど豪快だが、頭部の合体は精密部に気を使ってか緩やかに。芸が細かいなあ。冒頭の追跡戦もそうだが、板野一郎with円谷プロCG班はいい仕事をしています。ナツミとの葛藤もありマックスギャラクシーを使い、奇しくもキングジョーを倒したマックス、ナツミに近づいたカイトの周囲に突如出現するゼットンゾーン!、宇宙刑事シリーズ〇〇空間XX時空みたい(笑)。上原正三、大棚浚え?。人の心が勝ち、ゼットン星人を叩き切るナツミ。かつての『ゲッターロボG』や『イナズマンF』などの上原脚本では、ここでゲストヒロインの命も絶たれるのですが、ナツミは生き残っちゃいました。生きてその場に残って暮らすと、カイトミズキとの三角関係も継続するのだけれど、シリーズ的にそんな事は忘れた事にしてしまうのだろうなあ。
ゼットン!、記憶に残すのもおぞましい敵!!」トミオカ長官の最後の台詞。う〜〜ん、やはりかつて何かがあった記憶を消去されている?(笑)。まあ、これも楽屋落ちで終わりなんだろうけれど、ね。