『怪獣を飼う女』(ウルトラマンマックス#02)

明快でよかったんじゃないですかね。主題は「電気を食う怪獣エレキング(電気を食うのはネロンガだろ!ってツッコミは置いといて)ウルトラマンマックスであって、「都市に住む一人暮らし独身女性の孤独と寂寥感」などを描く気は全くなかっただろうし。それを描いている1時間連ドラなんか山ほどありそうだしね。夜の闇に映えるエレキングがカッコよかったのでOK!という事で。怪獣を飼う女性役台詞が棒読みだなあ、ヤバそうだ,これ以上喋らせるなよ!とヒヤヒヤしながら見ていましたが、流石は多くの新人女優を演出してきた金子修介監督、どの段階で切ったのかは判りませんが、台詞の量を必要最低限にしてボロが出る前に抑えていました。新人?素人さん?と想像しながら見てましたが、どうやら天川沙織さんという元ミス日本の方で、4年ほど前のスーパードライのCMに出ていたそうですが、そこまでは覚えていませんでした。役者の演技力的にもウルトラセブンピット星人のようにエレキングを操る宇宙人という設定の方がいいかとも思ったのですが、ここは敢えてセブン時との差別化を図ったとみるべきなんでしょう。今回も色々ツッコミどころ満載で、あの女性はどういう経緯で飼い犬を捨てて、エレキングを飼うようになったの?とか周囲の街と一緒に停電してしまうDASH基地はこの手の組織の施設としてどうなの?とか基地停電と共に電源が落ちるエリィに非常電源起動が任せてあっていいの?などなど沢山ありますが、金子監督のブログやインタビューを読むと、そんな事は先刻承知の上でやっている様子。まあ、いいオトナならば、ツッコミ所で内心ツッコんだり、怪獣番組やウルトラはこういうモンだよなと頷きながら見るのが正しい観賞方法でしょう。多分。
今回で、金子監督による2本のパイロット篇は終了。以後は約2本毎に監督を交代しながらのシリーズ制作になるかと思いますが、色んな監督によるバラエティ溢れる展開を期待しておきます。