森尾正博『ビーチスターズ』#34「みちるの賭」(週刊ヤングサンデー01号)

 ああっ!こんなギャグ展開で燃えるとは!!(笑)。天然姉とその妹のペアの聖カレリーナチーム白熱の展開を魅せるタッキー相沢日ヶ崎Aチーム。熱く感じさせるポイントの1つは、スター志望のタッキーが観客を沸かせる試合している妙味がある。スレスレどころかまんまギャグなタッキーの奮闘で興奮させられるとはなあ。しかしまさか勝っちゃうとは!!

北崎拓『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯2』#60「後悔させません!」(週刊ヤングサンデー01号)

週刊ヤングサンデー01号2008@小学館

「そんな男だけど 私が手放したくないってことね。」
 ここしばらくの阿川君の奮闘も部長に(実は)評価されて、南部デパートでの化粧品売り場も以前よりもよい場所に。ダメなオヤジに見えていたが、実際には部下の様子も見ていて、裏でもきちんと仕事をしていた営業部部長。ここでイキナリこの人の評価が上がりましたよ(笑)。それとは真逆に微妙なポジションになっていくのが宣伝部島谷部長。会議室での憮然とした表情と「がんばってね。」と麻生さんを見送る顔とか、腹にイロイロ含むところがありそう。それはおいといて、企画が認められた麻生さんのトイレの個室での喜びようがイイ感じ!♪阿川君麻生さん二人そろって会社で評価されてお祝い…って、それはいいけれど、北崎拓作品の場合、ここで二人が上昇しているのはこの直後に堕とすつもりなのか?とちょいと身構えてしまいますが(笑)。年明けの駅伝終了後に渋江君に自分の身の上の事を告白しようと決意するれなれなのこの辺りの思いつめ方は『クピドの悪戯 虹玉』での、レーザーカッターを会社に入れようと奮闘していた時のむっちゃんが思い出されてくるなあ。なんかガンバりは分かるけれど空回りしているっぽいと言うか。渋江君が惹かれる娘は、服のセンスがいいとかムネが大きいとかそういうトコじゃあなくって、さあ………。そんな心配していたら渋江君の横に、合コン相手の酒井さんが現れ……。渋江君が惹かれそうなタイプってれなが思い描いている理想よりも、かつてのれなに近いこの酒井さんの方だよなあ。波乱を含んで次号に。あ、カラー扉絵の、阿川君れながイイ感じです。主線も(黒ではなく)茶色で描いてあって。

椎名高志『絶対可憐チルドレン』#114「もののけ姫によろしく(3)」(週刊少年サンデー01号)

週刊少年サンデー01号2008@小学館

 増補版SUPPLEMENT2本目、楽屋オチの姿を借りてグチりまくる椎名センセに涙(T_T; で、1号分休んだあとの4・5合併号では、えええええ?? ………期待して待ちましょう。それはともかく本編。椎名作品はこのくらいの軽いテイストの方がいいなあ。アシュタロス篇くらい重いのは1作品中で一回ぐらいでいいです。小鹿圭子アホの娘っぷりもイイ感じ。初音は完全に動物扱いですが。ばっ胸を肌蹴てブラ丸出しにする圭子の姿インパクト大でした(笑)。そうそう、今週の『名探偵コナン』の冒頭で絶チルがネタにされてましたなあ。青山剛昌絵の(アシスタントじゃなくて本人の筆だよね?)が可愛いぞ!

『椿三十郎』(2007年版) 監督:森田芳光

蟹蒲を食って「この蟹、美味しい」とか言うのはやめよう!。所詮は蟹蒲模造品代用品ですから!白身魚の身を練って、それっぽい味付けと香り付けをした偽物ですから! 蟹蒲を誉める時には、ちゃんと「蟹蒲にしては美味しい」と言わないと!(笑)。
それはともかく、俺自身はそんな大層な黒澤信者というワケではないのだけれど、やはり学生時代には名画座に通って出来るだけ見てきたものですよ。何と言っても昭和生まれのオッサン、「手塚治虫は漫画の神様、黒澤明は日本映画の天皇」と教え込まれてきた世代ですから(笑)、映画脳の神棚の上には常に黒澤作品が祭ってあったワケですよ、普段は忘れているけれど(苦笑;。それで、やはりオリジナルの『椿三十郎』は大好きなのですよ。もう今回のリメイク版には悪口を言う気満々で(笑)、相当意地悪な気持ちでスクリーンに向かったのだけれど、そんな奴でも大層面白く楽しめましたよ。織田裕二三十郎もガンバっていたし。オリジナル自体もそうだけれど今回も軽妙洒脱で、ユーモアたっぷりの活劇映画になっておりますよ。『踊る大捜査線』ファンの方々も是非どうぞ。大島ミチル作曲のサウンドトラックも重厚でカッコいいぞ!(メインテーマ曲がちょい手塚昌明ゴジラのテーマ曲に似ていたりする)。とにかく見終わったあと、気分よく映画館を出られる映画なので、正月に鑑賞するのをお奨めします。まあ、でもコレ蟹蒲だけれどな!(笑)。ホントのを食べたい人は、最寄の名画座の上映情報をチェックするか、DVDを購入して見て下さい。いまなら廉価版も出ていてお得ですから!

『真・女立喰師列伝』原作・総監修:押井守 監督:押井守/辻本貴則/神山健治/湯浅弘章/神谷誠

 公開最終日に慌てて観賞。押井守絡みの実写映画では破格の娯楽作品群じゃあないでしょうか?(笑)。個人的には辻本貴則監督作品『バーボンのミキ』が一押し。カッコいいぞ水野美紀!!これは是非に長編でスピンオフしてもらいたいなあ。でも長編になったら『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』みたいな事になっちゃうんだろうなあ。しかしこのオムニバスってどれも如何にも低予算風味が漂っているのに、ひし美ゆり子水野美紀小倉優子佐伯日菜子と、長編でも主演ができる女優を引っ張ってきてこの辺り押井カントクのいい意味でのネームバリューと政治力が働いていてこれに関しては大正解、エラいぞ押井守!。ひし美さんなんてほぼ引退状態だったのに。あ、低予算のクセに『ケンタッキーの日菜子』がCG超大作で作れているのがある意味で謎(笑)。

椎名高志『絶対可憐チルドレンン』11巻(少年サンデーコミックス)

 期せずして椎名繋がり(笑)
皆本キャリーの話の「面影」は、正直イマイチピンとこないエピソードであった。賢木や大学教授の暴走気味の暴れっぷりも楽しいのだけれど、やっぱりこの作品はチルドレンの3人が活躍しないとね!ってトコかな。「黒い幽霊」篇は、兵部の部下の……名前なんだっけ??炭素単結結晶繊維が能力の人、コイツが渋くてイイ味だしてます。ホンキで命のやりとりを行う状況に立ち向かおうとする3人。これより先に踏み込むのは茨の道だよなあ。

椎名軽穂『君に届け』5巻(マーガレットコミックス)

椎名軽穂『君に届け』5巻

名前を呼ばれたあの瞬間 私はもう 恋に落ちていたんだな…… 
 なぜかピンが表紙のメインで出張っておりますが(笑) まあいいけれど。爽子主観で読んでいるからか、やっぱりくるみの事はイマイチ好きになれないけれど(謀略家なトコとかね…)、今回描かれた中学時代のくるみのエピソードを読むと、この娘はこの娘で悪い娘ではないんだよなあと、あらためて思わせられます、けっこう泣ける話だしね。色々とアジのあるキャラだし、くるみにはここで去ってしまうのではなく、またいつか再登場して引っ掻き回して欲しいものです(笑)。ちづの三角関係の顛末は如何に!・…って、別マで読んじゃってるから結果は知ってるけれど、ちづの意外な乙女っぷりがよい感じです。ピン仕込みの爽子必殺技つかんで5秒目をつぶれ!」これは無敵だよ!大好きな片思いの相手にこれをやられたら風早じゃなくても引っかかっちゃうよ!(笑)